ラベンダーさんの育て方

植物擬人化小説

あらすじ ラベンダーさんと黄金のリンゴI サンタの国

ラベンダーさんと黄金のリンゴⅠ サンタの国

 

クリスマスに喜ぶ少女

 

 

作品の趣旨  

ティーンズ向けの児童文学として子どもたちが楽しみながら、この星と自然について興味を持てるように。また、多くの人が自然やエネルギー問題に目を向け、地球の繁栄、そして人類の発展に貢献できるように。

 

キャッチコピー

植物擬人化アロマファンタジー
龍が舞い、天使が歌い、花が咲く。百年に一度のサンタ祭

 

あらすじ  

時は第一次世界大戦後のフランス。マノン・ガトフォセは正義感が強くてガンコで、気が強い女の子。生まれつき霊が見える彼女は、ある日、家に住み着く花の精霊ラベンダーが、仕事から帰ってきたと思い部屋へ行く。すると、そこにいたのはサンタだった。話を聞くと、どうやらサンタの世界がなくなってしまったらしい。サンタとオレンジと共に非物質界(精霊界)を冒険し、やっとサンタ界を見つけると、そこは荒れ果てた魔界だった。正気を失い襲ってくるサンタたち。数々の苦難を乗り越え世界樹の頂上へたどり着き、芳香器を使ってサンタ界を救ったマノン。問題が解決したと思いきや、サンタ界を陥れた犯人、植物至上主義者のパンプキンが悪魔の大群を引き連れやってきた。彼は人間の味方をするサンタを地球から根絶やしにするつもりなのだ。マノンは弱気になっているサンタたちに、人間としての気持ちを伝えて奮い立たせ、共に戦い、なんとか迎撃に成功。地球にクリスマスを取り戻したのだった。
植物擬人化アロマファンタジー。

  

オレンジくんによるプロローグ 

よぉ、人間の諸君。さてさて、この本を開いたということは、おまえたちはオレ様のファンということだな。

何? ちがうだと? じゃあどうして開いたんだ? この本はオレ様のファンじゃなければ君たちの手には届かない仕組みになっているのに……。
 さてはラベンダーのやつ、自分のファンにも届くように改造したな!
 

……まあいい。

え? おまえは一体誰だと?


聞いて驚くなよ、オレはオレンジ。植物界のオレンジだ。

どうだ、驚いたか。え? 驚くなと言っておいて驚くことを期待しているのはおかしなことだと? ふむ、確かにそのとおりだ。なかなか鋭い人間がいたものだな。

だが、霊能力者でもないのにこうして次元を超えて、あの超有名なオレンジの精霊とやりとりができるというのは、感動しないか? あとでサインぐらいならしてやらんでもない。

 

長いこと人間を見てきた立場として、諸君にはいろいろと言ってやりたいところだが(人間によってはオレのありがたい行為をお説教と言うやつもいる)残念なことに世の中には尺というものがある。こうして君たちとやりとりできる時間は限られているわけだ。


今回オレはマヌケなサンタと一緒にサンタの世界を救わなければいけないわけだが、せいぜい感謝しろよ? 

 

もし世の中からクリスマスが消えてしまったら。サンタが本当にいなくなってしまったら。その意味を、一緒に考えてほしい。


うん? サンタなんて所詮いないって? 人間が勝手に作ったおとぎ話?


本当にそう思うのか? じゃあ、いまおまえに語りかけてるオレだって、結局作り物の存在になっちまうのか? たとえニセモノでも、いまおまえが心で感じているものは、本物だろ?


サンタだろうとオレだろうと、君の夢だろうと、次元を超えて、確かに存在はしているんだぜ? 見えないだけさ。作者みたいに視えるやつも中にはいるがな。


オレが言いたいことは、それだけだ。じゃあな。物語の中で、また会おうぜ。