ラベンダーさんの育て方

植物擬人化小説

あらすじ? ラベンダーさんと梨の王I 

 

ジャンヌ・ダルク

 

…………。

 

ニンゲンに名乗る名はないし、私が誰であろうとおまえには関係のないことだ。だがそうだな、誰がしゃべっているのかわからないというのは、ちょっと気持ち悪いだろうな。

 

じゃあ好きに呼べばいい。最近では、私のことをジャンヌと呼ぶやつもいる。「君はジャンヌ・ダルクだ、そうに違いない」。……まあ、確かに私はジャンヌ・ダルクではあるが。私をジャンヌと呼ぶそいつはいけ好かないキリスト教関係者だ、いますぐにでもぶん殴ってやりたいが、そいつがいなけりゃ仕事がうまくいかない。やれやれだぜ。

 

ローマ帝国が滅んで幾星霜。具体的に言うと千年ぐらいかな。ヨーロッパは大きな過渡期を迎えていた。過渡期(かとき)っていうのは、移り変わる途中で、安定しない時期って意味。

 

魔女狩り。ペスト。キリスト教の暴走。

 

いろいろと恐ろしい事件があったよ。

 

そして、親友の処刑。

 

それも文字どおり無残な方法で。当時もっとも残虐と言われた仕打ち。火刑。当時のキリスト教は土葬が基本だった。死後の肉体は、いつか物理的に復活した時のために傷つけずに取っておこうって考えだったの。

 

べつに、他の星みたいに科学技術が発展してるわけじゃないし、この原始的な星で、死んで時間が経った人間が物理的によみがえるなんてありえない。そもそも、火刑で肉体が残らないよう処刑したって、転生には関係ない。ってことは頭ではわかってる。

 

しかし。

 

本気で死後の物理的な復活を信じてるキリスト教の連中は、本気で復活させないように一生けんめい火刑し、彼女だった灰をセーヌ川に流したやがった。

 

こうすることで、やつらが本気で物理的な復活も、霊魂の転生もできないようになったと思ってるのが何より腹立たしい。

 

そんなことしたって転生するに決まっとるだろうが、バカたれが!

 

ニンゲンには失望したよ。やつらに対する怒り、憎しみ、恨み、強く激しい感情がいまも心をかき乱す。

 

何より許せないのは、私が親友を助けられなかったってこと。そして、彼女がどうなったかを知ったときには、すべて終わった後だったってこと。

 

まったく、つくづく……まァいい。

 

 この『ラベンダーさんと梨の王』は、最後にはラブストーリーになるわけだから、絶対読みなさいよね。え? いままでの展開からいったいどう転んだらラブストーリーになるんだって? 想像できない? なに言ってんの、想像できないのはいつものことだし、『ラベンダーさんと征服の草』もそうだったでしょ!

 

他のファンタジーとは違う、独自の路線を進み続けるのが『ラベンダーさん』よ! 野菜ぎらいな子でも、おいしく食べられるようにね。

 

さあ、 準備はいいかしら!? それでは中世編、始まり始まりィ!

 

 

 

……と言いたいところだけど、ごめんね、まだ作者のほうが準備できてないみたい。現代編か、古代編から先に読んでちょうだい。あ、もう読み終わった!?

うーm、ま、そのうち中世編も書いてくれるわよ。ほら、木を落とさないで。

 

そうだ! 代わりと言ってはなんだけど、いくつか本編の情報を教えてあげるわ。

『梨の王』っていうのは——権利者の申し立てにより削除されました——だから、そういう最後になるんだって。やった〜!

 

あ、ヤダ、上見たら削除されてる! でも、もうひとつ本編から持ってきちゃったもんね〜。えい!

 

これが……この灰が、ジャンヌ…………?

ラベンダー